イントロダクション

Project KAIZAN とは

千葉県鴨川市に住むカリフォルニア生まれの尺八師範、ジョン海山ネプチューン氏の人生や哲学、そして彼の音楽の魅力に迫るドキュメンタリー長編映画。ネプチューン氏の自宅兼製管工房での日常や、国内外の演奏活動に密着するほか、本人はもちろん、彼の家族、師匠、仲間、彼の音楽に影響を受けた若きミュージシャンたち、そして音楽界の著名人らにインタビューを行い、彼が日本の音楽界に与えてきた影響、現在進行形での新たな挑戦、そして未来へと受け継がれていく彼の芸術の真髄を、息子である監督デビット・ネプチューンが捉えます。

米西海岸のサーファーから世界的尺八奏者へ

ジョン 海山 ネプチューン

1951年、カリフォルニア生まれ。ハワイ大学に進学し民族音楽学を専攻、尺八と出会いその音色に一瞬で惚れ込む。1973年、22歳で来日。京都の地を踏み都山流家元の門を叩く。数年間にわたる修行の末、尺八都山流師範の免許を得て、師匠三好芫山より雅号「海山(かいざん)」を授かる。以来、彼のアーティストとしての探求心は音楽界に確かな軌跡を刻む。発表したアルバムは20枚を超え、アルバム第三作「バンブー(竹)」は、文化庁の芸術祭優秀賞を獲得。ジャズ・アルバムの受賞は前例を見ず、また外国人アーティストとしても初の快挙であった。彼の音楽の特徴は、西洋と日本の音楽を基調にしながらも、ラテン音楽、アフリカ音楽、クラシック、ジャズ、ブルースなど、多様な音楽文化の影響が垣間見えることである。伝統音楽の枠に囚われず尺八の新たな可能性を発掘する彼に、異議を唱える奏者もいたが、尺八に新しい息を吹き込んだとの称賛も多かった。奏者、作曲家、製菅師という全ての面で、彼が尺八界に与えてきた影響は大きい。来日から40年余。現在ネプチューン氏は、アメリカやヨーロッパなど世界中を飛び回り演奏を行う傍、今も千葉県の竹林に囲まれた自宅の工房で、尺八を作り続けている。